セブン・スプリングス コンサルタントのブログ
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家族の歴史がもたらす危機からの回復力
1990年代後半、エモリー大学のポジティブ心理学者であるマーシャルデュークとロビンフィヴッシュは、回復力に影響を与える家族的要因について重要な発見をしました。彼らは、祖先の歴史について多くを知っている子供たちは、知らなかった子供よりも回復力... -
家族との時間を取り戻したビジネスファミリー
コロナをきっかけに、 家族との時間を取り戻したビジネスファミリーがあります。 コロナとファミリーミーティングが同じタイミングで始まったのです。 これまで日々の業務に忙しく、 面と向かって話すことを無意識に避けていましたが、 いよいよ話さざるを... -
先祖や老舗に学ぶ
京都の老舗のリーダーが、コロナには驚かない、と聞き、さすがだと思いました。 長い歴史を通して、危機の時代をどう乗り越えてきたのか、先代たちが何を考え、誰に助けを求め、ファミリーはどう関わったのか?その方法が備わっているからなのかもしれませ... -
「連帯」の伝染力 フィルメニッチの事例
今の困難な状況においても、ファミリービジネスが強い意志で活動している様子をお届けします。 ジュネーブに本拠を置くファミリービジネスのFirmenichは、消費財向けの香料および香料産業の世界最大の非上場企業です。そのクライアントには、世界最大の食... -
ファミリービジネスがパンデミックにどのように対応できるか
私のメンターのデニス・ジャフィさんの3月24日のForbesの記事をご紹介します。 ジャフィさんは、危機に直面している時こそ、 コラボレーション(協働) リスニング(真意を聴く能力) 共有 オープン性 を実践することが必要だと言います。 これらの要素は... -
コロナに対する世界のビジネスファミリーの対応
スリランカの世界的なファミリービジネスのお茶の事業を営むDILMAHディルマは、コロナウイルスに対応しながら迅速な製造を行い、労働者を保護し、オーナーファミリーの持つ人道的な価値観でCovid-19後の世界を再調整するよう呼び掛けています。 DILMAH社の... -
ファミリーの社会関係資本
事業の資産だけでなく、ファミリーメンバーが持つ現預金、有価証券、不動産などを財的資本と呼びます。肯定的な関係を持つファミリーは財的資産も融通しあうことが多いです。また、社会的信用が高いファミリーは、外部の財的資産も使いやすいものです。 人... -
ファミリーの人的資本と社会関係資本
ファミリー資本は、人的資本、社会関係資本、財的資本、そして近年新たに加わった、情緒的資本という要素からなっています。 ■ファミリーの人的資本 ファミリー性を高める個人の能力、経験、知識、意欲などをファミリーの人的資本と呼びま... -
ファミリー資本
ファミリー性を生み出すのは、ファミリー構成員一人ひとりの能力であり、ファミリー性はファミリービジネスの財産です。また、ファミリー内の人間関係もファミリー性を高める財産です。一族が大切にする価値観は、この財産を有効に活かすための基... -
持ち株比率よりも倫理と参加が大切
倫理志向についての米国での研究結果※で、ファミリーのビジネスへの参加度合いが高いほど、倫理志向が高まり、業績が良くなることが検証されました。 特に興味深いのは、持ち株比率よりも、 ・多世代のファミリーメンバーが参加しているこ...