セブン・スプリングス コンサルタントのブログ
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ファミリーの参加で倫理志向と業績が高まる
私が関わらせていただいているファミリービジネスにも、地域で尊敬を集め、そこで働くことが誇りとされる企業が多くあります。地域に対する貢献と地域の人たちを大切にする心がお目に掛かったオーナー家の方たち全員に感じられます。 不況... -
ファミリネス発揮の好例:株式会社ふくや
ファミリー性(ファミリネス)の事例として、明太子の発祥の会社、博多の株式会社ふくやをご紹介します。 従業員数690名、業界一の売り上げ(平成27年度149億円)をあげる会社です。戦後、釜山から引き揚げてきた創業者夫妻(川原俊夫氏・千鶴子氏... -
ファミリービジネスの強さの源泉:ファミリネス
「ファミリー性(Familinessファミリネス)」(※1)という言葉があります。これはファミリービジネス研究者による造語ですが、成功するファミリービジネスには、競争力の源泉となるものがあり、それはオーナー家に起源をもつものです。ファミリー... -
ファミリーはビジネスに対して何を提供すべきか
このブログで何度かご紹介してきた3円モデルは、全体のファミリービジネスシステムを形づくるサブシステムとして、ファミリー、ビジネス、オーナーシップが、それぞれ相互に長期的に影響し合うものであることを表しています。 言うまでも... -
ファミリー、ビジネス、サブシステム間の好循環を目指せ
分散オーナー型を選択し、ファミリーガバナンスに失敗した場合、分散オーナー型は単独オーナー型に劣るもので、ファミリー内部の対立、ビジネスに対する無関心、全体を見ることなく利益のみを追求する分家、経営陣の人事をめぐる対立などの混乱を招き、や... -
単独オーナー型と分散オーナー型 長所と短所
単独オーナー型と分散オーナー型の長所と短所を比較してみます。 単独オーナー型の長所は、何と言ってもルールがシンプルであるということです。誰にとってもわかりやすく、次のオーナーが誰であるかは全ての人にとって明確です。次男に生... -
分散オーナー型の問題点
代々会社の株を分けていく、分散オーナー型の問題点は、均等に株を持つ子供たちが、能力、情熱、知識や教育レベルを均等に持っているわけではないところにあります。 株主として会社にどう寄与するか、会社の状況をどの程度理解しているか... -
分散オーナー型 4つの発展段階
分散オーナー型の発展は、以下のような段階を踏みながら成長していきます。 単独所有 創業の世代は、ほとんどがこの形態です。夫婦で共同オーナー、という形も一般的です。最近は、銀行借入、社債発行などの負債による資金調達でなく、ベ... -
分散オーナー型は民法にマッチする
分散オーナー型は、株を子供たちに均等に分配する形態です。このタイプは欧米に多く見られますが、わが国でも、例えば兄弟で創業したファミリービジネスなどに見られます。 子供たちを公平に扱いたいという親の気持ちを満たすことができますし、相... -
オーナーシップ発展形態 2つのタイプ
オーナーシップの発展のパターンは、ファミリービジネスの組織原則に直結したテーマです。オーナーシップの発展パターンは、二つに大別することができます。毎世代、ひとりのオーナーに株式を集中させる「単独オーナー型」と、子供たちに...