LGBT

FFI(Family Firm Institute)は、今年で設立21年。
21年の間には、時代を反映して会議のトピックも移り変わっていきます。

最近まで盛んだった議論は、女性経営者に関する問題です。

欧米においても、従来は直系の長男が事業を相続することが一般的だったようですが、最近はその価値観が変化してきています。

その背景には、女性の社会進出が盛んになり、法体系も整備され、
一般企業においては男女の雇用の均等が当たり前になってきたことがあります。

このことで、事業の承継においても変化が現れてきたのです。

一部の保守的な地域やファミリーではまだ違和感があるようですが、
ファミリーの女性主人はほぼ当たり前のことになってきているようです。

日本においても、戦前は5人以上の兄弟がいることは珍しいことではありませんでしたが、今では二人以下ということ。

皇室で課題になっているのと同じように、ファミリービジネスにおいても女性の事業承継は今後当たり前のことにならざるを得ないと思います。

さらに、昨年のFFIの会議でテーマになっていたのは、
LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスセクシュアル)
の問題です。

LGBTを抱えたファミリーに対して、
財務的、法律的、心理学的、経営的な観点からどのように扱うか、
ということが真剣に議論されています。

LGBT本人の問題、ファミリーや職場でのまわりの人たちとの関係、
カミングアウトにかかわる問題など
多岐にわたってコンサルタントとしての見方、戦略が話し合われています。

日本ではまだこんな問題はありえないとお思いでしょうが、
どうやら夜の歓楽街だけの話ではなくなりつつあるようです。
普通に企業で働きながら、性の問題に悩む人たちが増えていると聞きます。

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