所有権と受託責任

スチュワードシップ Stewardshipという言葉がある。
日本語には訳しづらいが、受託責任と訳すことがある。

キリスト教では、神からの預り物の番人としての使命感をあらわす。

成功するファミリービジネスの多くは、
会社は神様や先祖から預ったもの、
決して自分の持ち物ではない、
という考えを持っている。

会社のオーナーであるということは、
自分の権利(所有権)ではなく、
番人としての名誉であり、
預り物を生かし、育てる責任を持っている(受託責任)
と考えている。

ファミリービジネスのオーナーとして、
この預かり物に対して、
所有者としての権力や特権意識におぼれることなく、
どれほどの謙虚さと、感謝と、責任感を持っているだろう。

ファミリーのメンバーや従業員に対して、
自分自身の発言や行動を通して
スチュワードシップの見本を示しているだろうか。

ファミリーとビジネスに、前向きな風土を作る根本は、
このスチュワードシップにある。

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