FFI 2009 Conference レポート1: ミラー夫妻の講演

3日間のFFI コンファレンスの最初は、
「同族経営はなぜ強いのか? 」の著者、
ダニー・ミラー、イザベル・ル・ブルトン=ミラー 夫妻の
講演を聞きました。

A Landscape of FB Issues と題して、
「同族経営はなぜ強いのか? 」で論じた、4つのC:

  • Continuity
  • Community
  • Connection
  • Command

が紹介され、彼らのその後の研究成果が解説されました。

かいつまんで、

  • ファミリービジネスは、第一世代(創業者世代)が最も力強い
  • インフラが整備されていない国ではファミリービジネスは特に重要である
  • ファミリーのビジネスへの参加が多すぎても少なすぎてもよくない。中位の時に成果は最大化される
  • ファミリービジネスが悪くなるのは、公開したとき、世代が下るとき、ファミリーの分派ができ、枝分かれしすぎたとき

とのことです。

また、ファミリービジネスに関する理論のうち、
大企業向き、公開企業向き、世代が進んだ企業向きのものは、

  • エージェンシー理論
  • ソーシャル・エンベッデドネス理論、
  • ポートフォリオ理論
  • インスティテューショナル理論

であり、
小規模、非公開、オーナー経営企業向きのものは

  • スチュワードシップ理論

であるとのこと。

フレームワーク理論はファミリーのタイプによってむき、不向きがあるとの事です。

気さくなダニー氏と、几帳面なイザベルさんの名コンビで、
わかりやすく、奥の深い講演でした。

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