成功するファミリービジネスのコンフリクト管理戦略

ファミリービジネスというと、ワンマンの独裁社長のイメージがある。

ビジネスの業績は上がるが、社員やファミリーは幸せではない、
というイメージだ。

Texas Tech University の Sorenson教授が行った調査がある。
ファミリービジネスで使われる、コンフリクト管理戦略を調査し、
ファミリーとビジネスの成果に与える影響を測ったものだ。

コンフリクト管理の戦略を5つに分類する。

  • 対抗Competition:高い自己への配慮、低い他者への配慮)
  • 順応(Accommodation:低い自己への配慮、高い他者への配慮)
  • 協働(Collaboration:高い自己への配慮、高い他者への配慮)
  • 妥協(Compromise:中程度の自己への配慮、中程度の他社への配慮)
  • 回避(Avoidance:低い自己への配慮、低い他者への配慮)

の5つだ。

ビジネスの成果として財務状況、利益の推移などを、
ファミリーの成果としてファミリーの満足感、親密度、地域社会での尊敬、ビジネスへの関心
などを調査。コンフリクト戦略とビジネス、ファミリーそれぞれの成果の関係を調べた。

その結果、
「協働」の戦略は、ファミリーにもビジネスにも良い成果をもたらす
「順応」の戦略は、ファミリーに良い成果をもたらすが、
ビジネスには良いとも悪いともいえない。
ワンマン独裁社長の「対抗」の戦略は、
ファミリーにもビジネスにも良い成果を与えるとは言い切れない。
ビジネスに良い影響を与えるのは「協働」戦略のみ。

ということだ。


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