FFIの先輩、Fredda Herz Brown氏の、
ファミリービジネスコンサルタントの5つの心得
1. プロセスと構造、両方をを扱うべし。
ファミリービジネス・コンサルタントは、ファミリーとビジネスが重なる、複雑なシステムを扱っている。ビジネスファミリーの意思決定プロセスとストラクチャーの両面を変化させること。そのためには、コンサルタントは二人で組むのが望ましい。
2. 戦略的にかかわるべし。
自分の居心地の良さに流されるな。長年かけて固定化したファミリーのパターンを変化させるには、しっかりと準備する必要がある。何を言うかだけでなく、いつ、誰に対して、どのように言うかを準備せよ。そのためには、居心地の悪いこともやらなければならないことがある。クライアントの中での人のかかわり方に変化を起こす支援のためには、コンサルタント自身のクライアントとのかかわり方に変化を起こすことも含まれる。準備、準備、準備。
3. クライアントを信頼すべし。
クライアントファミリーの、上手くいかないという雰囲気に巻き込まれる事はよくある。しかし、どんなファミリーも完全な「機能不全」ではない。クライアントファミリーが持つ自主的な回復力を理屈抜きで信じることも必要。そのようなときには、同僚のアドバイスも役に立つ。
4. コンサルタント個人の課題を見極めるべし。
コンサルタント自身の価値基準や課題がクライアントを見るときのバイアスになる。自分の価値基準や課題を良く知ること。そのためには、自分とクライアントの「ホットボタン」(引き金)を知ること。コンサルタントが自分自身を学ぶことがクライアントの支援につながる。
5. 自分自身を利用すべし。
コンサルタントがファミリーのバトルの場で平静を保つことができれば、クライアントにとってモデル(手本)となり、クライアントは冷静に話すことができるようになり、自動的な反応を止めることを学ぶ。コンサルタントは自分について深く知り、主観的、客観的、さらにクライアントとコンサルタントを含めた全体を客観的にみる能力を養うこと。自分自身をクライアントの変化のための手段として利用すること。
The "Softer Side " of Consulting to Business-Owning Families
Fredda Herz Brown をもとに作成
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