事業承継をリレー競技に例えると

世代交代の時期の大きな課題のひとつに、リーダーの交代があります。これは二つの意味でリレー競争に例えることができます。

ひとつは、バトンを渡す人も渡される人も、最高のスピードで走っているときにバトンを渡さなければならないことです。先行走者が疲れて失速してしまう、つまり、現社長の経営者としての力が年齢と共に衰える前に、次期社長は現社長と同じスピードで走れるだけの力をつけられることが理想です。

もうひとつは、いかに優秀な走者同士でも、練習なしにいきなり本番でバトンを渡すことはできない点です。

全力で走りながら滞りなくバトンを渡すためには、渡す側と受け取る側が息を合わせ、互いに信頼しあうことが必要です。何度も練習を積み、お互いのタイミングを合わせる訓練が必要です。常に忙しく走りまわっている社長と後継者にとって、事業承継を計画なしにおこなうことは「うまく拾え!」と言って、バトンを宙に放り投げるようなものです。

つまり、計画的に権限を委譲するということが大切です。

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