
現社長が引退を決意しない理由のひとつとして、自分のいない会社が、はたして生き続けることができるのだろうか?という不安があります。
引退を決意するか否かにかかわらず、いずれは自分は会社からいなくなるのです。その準備に遅すぎることはありません。そのために「承継、引退を考える」ではなく「強靭な組織を作る」と視点を変えてみることです。取り組むポイントとして、いくつかのアイディアを提案します。
1. 会計情報システムを整備する
これによって責任者に適切な情報が届くようにします。会長になって現場を離れても、この情報で経営状態を把握できるようになります。
2. 経営チームを育成する
経営チームは幅広い年齢層で構成するのが望ましいです。同年代のチームは、定年の時期も重なるため、永続性に欠けます。必要なら、多少報酬は高くても、経験豊かな経営者を雇うことです。自分以上の能力を持つ経営者を雇えれば、経営の不安も解消するでしょう。
3. 社外取締役を採用する
社外取締役の採用によって、取締役会の機能を高め、後継社長の力強い支援体制ができます。
4. 社長の職務明細を書き出してみる
これによって次期社長に必要な能力が明確になります。また、社長自身でする必要がない仕事も見えてくるものです。
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