オーナーシップの移行

ビジネスリーダーの交代と前後して、ファミリーの株主も次の世代へと交代する時期になります。

ファミリーミーティングで株の所有について話し合い、ファミリーメンバーの全員が、オーナーの責任と権利を充分に理解することが必要です。その上で、誰が次の世代の株主になるのかを話し合います。

オーナーシップの形態、集中型(単独所有)、分散型(兄弟姉妹共同所有、いとこ集団所有)を、次の世代にも同じ形で続けるのか、それとも違う形にするのかを明確に定めることが必要です。

相続税対策は、この方針がないと立てられません。

注意したいことは、一般的にはファミリーの成長のほうが、ビジネスの成長より早いということです。つまり、ファミリーが配当を生活の糧にしようとした時、世代ごとに拡大していくファミリーの全員を養えるほどの成長力は、通常のビジネスにはないのです。

これは不動産を所有してその賃料で生計を立てているファミリーにも同じようにいえることです。オーナーシップを準備するということは、ファミリーメンバーの生活のよりどころを考えることにもつながるため、充分な時間をとって準備する必要があります。

シェアはこちら
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次