オヤジとムスコの衝突

引き続き、オヤジとムスコ問題です。

私が最も父親と衝突した時期は、父親が60歳~70歳、私が33歳~40歳の頃でした。私には前回でもお示しした下記の図の区分は、説得力あるように見えますが、いかがでしょうか。

この研究は、ダニエル・レビンソンが提唱する「人生半ばの過渡期」の考え方に基づいたものです。これは、生物学的、心理学的、社会学的観点から見て、成人男性は、40歳~45歳で人生の大きな転機を迎えるということを説明したものです。研究の結果について、調査を行った二人の研究者は、以下のようにコメントしています。

●父と子の関係が、年齢と共に変化することは自然なことである。双方の成長の過程で、年齢と共に意識や互いに求めるものが変わってくることを理解していれば、お互いを責めあうことも減るであろう。

●父も子も、互いを客観的に見て、思いやりを持つこと。自分自身をよく見るほど、他社に対する理解も高まる。ムスコは30代で父親とは別の責任分野を持つべき。図CとDの領域は、息子は父親の影響をできるだけ排除したいと思う時期だからだ。この時期は、会社の責任を持つよりも、父親の影から逃げ出したい欲求が高い時期である。

●父親が70代になったら、息子に大きな権限を与えることだ。例えば、父親は会長、息子は社長になり、業務の遂行は息子に任せるというように。

※『ライフサイクルの心理学』講談社学術文庫 1992

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