ファミリービジネスアドバイザーとは?

ファミリービジネスについてアドバイスを行うコンサルタントは主に3つのタイプに分けられます。

第1のタイプは、一般的な法務、税務、経営などの専門分野からアドバイスを行うスペシャリストです。従来のアドバイザーはこの分類になります。主にオーナーショップやビジネスのサブシステムだけに焦点を当て、奥深い助言を行いますが、他のサブシステムとの関連を視野に入れないことが多いため、時としてファミリーの反対にあったり、短期的な成果のために長期的な目標から遠ざかるアドバイスになったりすることもあります。

第2のタイプは、ファミリーアドバイザー、あるいはファミリービジネスコンサルタントと称するコンサルタントです。ファミリー、ビジネス、オーナーシップの3つのサブシステムを視野に入れたアドバイスを行います。税務、法務、経営など、出身の専門分野に加え、ファミリービジネスに関する幅広い分野の知識を持ちますが、通常はひとりか小規模なグループで活動しています。すべての分野の詳細な内容まではひとりでは対応できないため、特定の分野の専門的な課題には、例えばクライアント企業の顧問税理士と協力する、あるいは他分野の専門家とプロジェクトチームを組むなど、他の専門家との協働を行います。

第3のタイプは様々な分野の専門家がチームを組んでアドバイスを行うタイプです。大勢のコンサルタントを雇うことで大きな費用がかかり、中小のファミリービジネスには負担が大きいものでもありますので、中小のファミリービジネスには第2のタイプが向いていると言えます。欧米にはこのタイプのコンサルティング会社が多数ありますが、日本ではこれからというところです。

次回につづく

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