後継者の悩み「社員に言葉が通じない」

後継者がビジネススクールで学んだり、違う業種で勤務したりした後、
家業に入ったとき、会社の人たちと言葉が通じない、
という悩みを聞くことがあります。

私自身、ビジネススクールから父親の会社にもどり、
学んだ成果を活かそうと躍起になり、「言葉が通じない」と感じました。
その結果、一人で空回りをしていることがしょっちゅうありました。
言葉だけではなく、行動様式や考え方のクセも、
なぜ社員は俺のことを理解しようとしないんだ!とイラ立つ日々が続きます。
なんとかしようと、ビジネススクールで学んだことをレクチャーするなどして、
押し付けようと試みていました。

しかし、今思うのは、
自分のいうことを理解させる前に、自分が相手のことを理解することが必要で、
自分が相手を理解した分、相手も自分のことを理解してくれるのだということです。

後継者の皆さんにお勧めしたいのは、文化人類学者のアプローチ法です。
文化の違う国の集落に住み、現地の人と生活を共にし、そこから観察をしていく。
そして価値観やパターンを研究するアプローチ法です。(エスノグラフィーethnogrphy)

後継者の皆さんが、言葉が通じない、と思うのであれば、
言葉が通じない工場や営業所で現地の方たちとともに仕事をしながら、
まず現地の言葉を身に着けることです。その上で、現地の風土に合った改革、
変革を行っていくことをお勧めします。

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