ファミリー総会、評議会、委員会

ファミリー評議会は、通常年間に2~4回開催されるものです。実際の活動は委員会単位で行われ、委員会は毎月、あるいは隔月に開催され、実務レベルの検討が行われます。委員会の活動はファミリー評議会に報告され、評議会で情報共有し、活動方針について検討されます。

ファミリー評議会を設置する場合、ファミリー全体の意思決定機関としてファミリー総会を置く場合がほとんどです。ファミリー総会、ファミリー評議会、委員会の関係は、会社における株主総会、取締役会、執行役員会の関係に似たものです。ファミリーメンバーは総会で最終的な意思決定を承認しますが、その立案や実行の監督は評議会にゆだね、実務は委員会が行う、という形です。

以前このブログでもご紹介した山元グループ(仮名)では、ファミリー総会は第三世代から第五世代まで50数名のメンバーで構成され、そのうちの成人が議決権を持っています。評議員は本家、分家から6名が選ばれており、各評議員はそれぞれ3つの委員会に属しています。「リレーションシップ委員会」「ファミリー教育委員会」「ガバナンス委員会」が実務的な活動を行っています。委員会には評議員以外のファミリーも参加可能で、次世代の育成の場にもなっています。各委員会は毎月会合を持ち、それぞれの課題を進めています。年に3回のファミリー評議会では、各委員会の年間の活動方針と年間予算が決められ、その進捗を報告しています。

毎年1回、親族全員が集まるファミリー総会を開きます。50数名が集まり、2泊3日のプロブラムを楽しみます。プログラムは3つの要素で構成されます。

1つ目は「意思決定」です。

ファミリー評議会がとりまとめたファミリー諸規程を総会の場で承認します。

2つ目は「学習」です。

ファミリー総会に折々のテーマで講師を招き、全員で、あるいは、年齢別などのグループに分かれて講義を受けたりワークショップで学びます。

3つ目は「懇親」です。

食事会や子供たちを交えての野外活動など、毎年趣向を凝らしたプログラムが用意されます。

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