
息子をいきなり自分の秘書にして仕事を学ばせようとする社長がありますが、これはお勧めできません。
仕事に責任を持ち、自分で悩み工夫するからこそ能力が身につくものです。父親として息子が失敗する姿を見たくないために、あるいは息子の能力不足のせいで社員の信頼を得られないのではないかという心配のために、特別の手出しをすることは慎みたいものです。
後継者が失敗を学びに変え、内省し、行動を改める姿を社員は見ています。それこそが社員の信頼を得る重要な要素になるのです。
後継者がしっかりとした計画を作り、信頼できるメンターを選ぶところまでが現社長の重要な役割です。あとは後継者が成長するのをじっと見守ることです。
多くの現社長にとって、黙って見ていることこそが試練と感じるでしょうが、時折後継者と話をすると、きっとその成長を感じられでしょう。現社長が黙って見ている試練が、現社長が次の段階へと進む大切なプロセスでもあると思います。
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