【経歴・職歴】
- 愛知県生まれ。高校まで地元公立に通う。地場ゼネコン3代目社長の父と金沢生まれの母のもと三姉妹の次女として育つ。
- 信州大学工学部卒業、早稲田大学大学院理工学研究科(都市計画専攻)修了。
- 大学院修了後に就職を定められず愛知へ戻る。典型的な自分探しに迷い込み、設計事務所勤務、まちづくり支援、家事手伝い、派遣社員などモラトリアムで20代を過ごす。
- 31才の時に母親がくも膜下出血で倒れる。父親が大きく動揺するのを目の当たりにし、父親の弱さを知る。初めて家業のことを考え、「とりあえず手伝おう」と父の会社へ入る。ほどなくして会社を継ぐと決意し、古い慣習の改革に奮闘する。
- 父や社員とぶつかる中で己の弱さを知り「良い経営者になろう」と誓い、経営を学ぶためにグロービス経営大学院へ通う。自分と会社を支える軸が必要と感じ経営理念をつくる。
- 2017年、37才で父親から代表を継ぐ。承継したとたん憑き物が落ちたように穏やかに。会社の将来性と創業家のビジョン、自分の人生を改めて考え、会長(父)と相談して同業他社に売却する。中小企業の幸せなM&Aを実現する。
- 退職後のセカンドキャリアとして大好きなファシリテーションを選ぶ。自分がやってきた両親や姉妹との対話が「ファミリーミーティング」と知り、この経験をもとに【ファミリービジネス専門ファシリテーター】として独立。ファミリーミーティングの支援、オーナーシップの学習、経営者メンタリングなどを行う。
- FBAA(一般社団法人日本ファミリービジネスアドバイザー協会)にて武井氏、富士見氏、岸原氏の薫陶を受ける。
【学歴】
- 早稲田大学大学院理工学研究科修了
- グロービス経営大学院 修了(MBA)
- 京都大学ELP(エグゼクティブ リーダーシップ プログラム)修了
【資格・所属団体】
- FBAAファミリービジネス・アドバイザー資格認定証保持者(AFBA)および会員
- 米国FFI ファミリービジネス/ウエルス・アドバイザー資格認定証保持者および会員
- 国家資格キャリアコンサルタント
- Gallupストレングスコーチ
【出版・執筆】
共著「創業三〇〇年の長寿企業はなぜ栄え続けるのか」東洋経済新報社
共著「先代とアトツギが知っておきたい『ほんとうの事業承継』」生産性出版
月刊誌「月刊三方よし経営」寄稿(2024年)
【講演実績】
名古屋ファミリービジネス研究会 講師(2021年~継続)
明治大学専門職大学院 グローバル・ビジネス研究科ファミリービジネス部セミナー(2024年1月)
第11回ニッポン豆腐屋サミット in 愛知 基調講演(2023年10月)
FBAAファミリービジネス・アドバイザー上級プログラム 講師(2023年)
NPO法人建設経営者倶楽部KKC例会 講師(2022年10月)
他、登壇実績多数。
【なぜファミリービジネスを支援するのか?】
家業で体験した混乱は大きな衝撃でした。経営者のスキルもありますが、オーナー企業特有の甘え、つまり家族が持つ盲目的な依存関係が企業経営に影響を及ぼすと知ったのです。
創業家の人間が「甘えあう関係」に依存していては健全な経営はできないと強く感じ、自分を見つめ直すと共に、経営陣として父と娘の関係を作り直しました。ファミリー株主である母親や姉妹にも会社の現状を知ってもらう必要があると考え、当時は名前も知らないままファミリーミーティングを始めました。そうして「父と娘」という家族関係から「世代も性別も違う二人三脚の経営陣」という新しい関係を創り出しました。分かっていると思い込んでいた家族の人間性をよくよく知り、1人の人として家族を理解することで、馴れ合った関係から脱皮し、家族としても大きく成長したと思います。
日本は同族企業が9割以上です。同族企業が「甘えあう創業家と見て見ぬふりの社員の集合体」から、「自立した人が集まる経営共同体」へと変化すれば日本の可能性はもっと広がるのではないでしょうか。世界に貢献できる日本でありつづけるために、私は日本の同族企業を支援します。