ファミリーの核は「夫婦」

ファミリービジネスコンサルティングをしていく中で、ファミリーの核は「夫婦」であると痛感します。ファミリーとビジネスの両方を健康に幸せにしたければ、オーナーファミリーのメンバーは、夫婦で向き合うことが必須です。

違った環境で育った二人が信頼関係を育てるのに、「言わなくてもわかってるでしょ?」という甘えを持ったままでは、道は遠くなります。言わなければわかりません。日本人が大切にしてきた忖度や空気を読むことは、美学としてあっても、実は、関係をつくり、育てるためには邪魔になることがあります。

確かに、30年、40年と長年夫婦をしていれば、わかってくることも多いと思いますが、それでも忖度や空気を読むことに流されず、もしも「ん?」と疑問に感じたときには、野暮なことでしょうが、相手に確かめることが大切です。いちいち確かめることは、とても面倒くさいことです。しかし、関係を良好に保ち深めるためには、愚直に、水臭いようなコミュニケーションをとらなければうまくいきません。

片方がこのことに気づいて愚直に話しても、もう片方が「うるさいな。面倒くさいこと言わないでよ」と言っていたのでは始まりません。お互いに共通の価値観として、愚直に話し合うことが大事、を辞書に加えたいものです。また、子育て中の夫婦にとっては、子供たちにも夫婦の丁寧なやりとりが、コミュニケーションの基本として身に付くことになります。

夫婦であっても、ありがとうの感謝を伝え、ごめんなさいの謝罪をきちんとすることです。一番大切な人に対して、一番丁寧に対応することです。意見が違うのは当然のこと、小さな喧嘩をしながら修復することを繰り返し、夫婦という核、夫婦の関係を大事に整えていくことが、家族、ファミリー全体を、整えていく第一歩となります。

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