コンサルティング事例 概略

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【事例1】兄弟経営の世代交代の支援

対立と仲裁
依頼時点の訴え

第2世代から第3世代への移行の時期。

第2世代の社長が会長になり、その弟が社長に、会長の長男が副社長、次男が専務の体制になったが、月次の役員会が感情的になり、意思決定に支障が出ているとの訴え。

セブン・スプリングスの支援内容

•顧問税理士を含めた関係者(非就業のオーナー家族も含む)を対象にアセスメントを実施。

•取締役会メンバーのチームビルディング、10年間の事業承継計画の策定と共有、疎遠になっていた第3世代のいとこ会の結成、株主の役割、株式の持ち方や売買ルールを定めた株主間協定の策定などのプロジェクトを実施。

•会長の感想「この会議は一番苦しい会議だった。なぜなら、自分が死ぬことを考えなければならなかったから。でも今はやってよかったと考えている。」

【事例2】ファミリーガバナンスの支援

依頼時点の訴え

従業員8000名の地方都市のトップ企業。創業家の各分家のいとこ、はとこが事業に参加している。第4世代の若社長から、「自分たちは幼いころから同じ町で育って気心が知れているが、今は事業がグローバル化して、子どもたちの世代は東京や海外で育っていて、お互いを良く知らない。自分たちの世代のような結束を保ちたい」とのリクエスト。

セブン・スプリングスの支援内容

アセスメントの実施
対象は主要なファミリーメンバー、経営陣、顧問税理士、顧問弁護士、菩提寺の住職など。

ファミリーガバナンスの取り組み

  1. 家訓の策定。ファミリーメンバー、会社OB、関係先の取材を基に、第4世代のメンバーと草案策定、第3世代(長老グループ)の承認を得て完了。
  2. ファミリー総会ファミリー評議会の設立と実行支援。下部組織としてファミリー教育委員会、コミュニケーション委員会、オーナーシップ委員会を設置 オーナーズマニュアルを策定して、ファミリーとビジネスの意思疎通を体系化。
  3. 年に4回のファミリー評議会でファミリーの活動を企画、実行している。毎年のファミリー総会には70名を超えるファミリーメンバーが参加。子どもたちも参加して、会社の活動報告、講師を招いての勉強会、野外活動や懇親会を行っている。

【事例3】家族のコミュニケーション支援

依頼時点の訴え

地方都市の医療機関。介護施設を運営。第1世代から第2世代への移行期。第1世代の理事長の死亡後、第2世代の長男が理事長になるも、経営は副理事長である母親が実権を握っている。次男が事務長を務めるが、経営方針をめぐって3人の対立が激しく、暴力的になったり、心を病む者も出たりしている。落ち着いて話し合えるようになりたい。

セブン・スプリングスの支援内容

ファミリーメンバー全員を対象にアセスメントを実施。

定例ファミリーミーティングと並行してファミリーセラピーを実施。

ファミリー内の過去のトラウマを語ることができるようになり、互いに感謝を伝えたり、助けを求めたりできるようになる。

このプロセスを通して長男の理事長がリーダーシップを発揮するようになり、企業理念の再構築と100名を超えるスタッフと理念の浸透活動を行っている。

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