国が本格的に舵を切る――ファミリーガバナンスの政策最前線とセブン・スプリングスの挑戦
2025年12月24日、経済産業省が主催する「ファミリービジネスのガバナンスの在り方に関する研究会」の 第3回会議 が開催され、資料や議論の内容が公式に公開されました。これはただの会議ではなく、政府がファミリービジネス支援のための新たな政策枠組みを具体化する重要な一歩です。(経済産業省)
この研究会は2025年3月にスタートし、第1回・第2回と重ねてきた議論を土台に、今回の第3回では 「ファミリーガバナンス・ガイダンス(仮称)」の骨子案 が提示されました。これは単なる理論ではなく、ファミリー企業が持続的に成長し、地域経済を支える存在として活躍するためのガバナンスの実践指針として期待されています。(経済産業省)
このガイダンスが発表される2026年は日本におけるファミリーガバナンス元年になるでしょう。
なぜ今、ファミリーガバナンスなのか?
日本の産業の大黒柱ともいえるファミリービジネスは、国内企業の多くを占め、長年にわたり雇用と地域経済を支えてきました。ファミリービジネスの多くが 代替わり・後継者育成・経営ルール整備の課題 を抱えていることが、政策議論の背景にあります。
政府が「ガバナンスの在り方」を議論し始めた背景には、こうした企業の経営持続性を確保し、 次世代へ価値を継承する仕組みづくりを支える必要性 があるからです。単に「法令を守る」だけでなく、ファミリー自身が自分たちのあり方を自覚し、対話を通じて合意形成を行うことが、これからの時代の経営の基盤になると考えられています。
セブン・スプリングスの立場:ファミリー憲章づくりではなく、対話と結束の強化へ
こうした国の動きを受けて、セブン・スプリングスが最も強調したいのは次の点です。
◆ 1. 憲章を作ることが目的ではない
多くの方が「ファミリー憲章=ルール集」と捉えがちですが、私たちは ファミリー憲章そのものが目的だとは考えていません。
重要なのは、憲章を作るプロセスそのもの。
それはファミリーが本音で対話し、自らの歴史・価値観・未来像を共有する「場」であり、そこから本当のガバナンスが育っていくのです。
◆ 2. 対話がガバナンスをつくる
憲章づくりは、家族の役割・責任・価値観を明らかにし、意見のズレや認識の違いをすり合わせていくプロセスです。このプロセスそのものが、ガバナンス機能を強化する基盤になります。
つまり 対話こそがガバナンス改革の核心 です。
20年の実践とノウハウの蓄積
セブン・スプリングスはこのテーマに取り組んで20年になります。
私たちは単にテンプレートや文書を提供するだけではなく、
✔ 家族の対話の場のデザイン
✔ 価値観の可視化と合意形成の伴走
✔ 次世代への橋渡しをする仕組みづくり
など、人と関係性を軸にした支援をしてきました。
これらの実践は、決して机上の理論ではありません。ファミリービジネスが持つ特有の「家族性」と「法人性」をバランスよく捉え、次の世代につなげるための現場で培われたノウハウです。
これからの時代へ
政府がファミリービジネスのガバナンスに注目し、政策として取り上げることは、業界全体にとって大きな転機です。
しかし、制度やガイドラインがどんなに整っても、 実際にガバナンスを機能させるのはファミリー自身の力です。
セブン・スプリングスはこれからも、
🔹 家族の対話を支える場
🔹 自らの物語を語り合う機会
🔹 世代を越えた理解と協働の仕組み
という 本質的なファミリーガバナンスの強化 を目指して支援を続けていきます。
ご興味ある方はぜひ今後の研究会の成果やガイドライン案にも注目しながら、ビジネスの発展とファミリーの幸福を考える一助にしていただければ幸いです。


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