永続性の危機

 

経営環境が大きく変化しています。インターネットを活用することはほとんど全ての業種で戦略的に重要な要素になりました。また、グローバル化の波によって、これまでのわが国独自の商習慣の常識を手放す必要が出てきています。さらに、モノが行き渡り、ライフスタイルは変化し、心の豊かさを手に入れる消費へと変わりつつあります。

 

これらの経営環境の変化は、企業自体が変化しない限り、事業を継続させることが困難になるほどの大きな変化です。同族企業が直面している危機でもあります。

 

さらに、もうひとつ危機があります。それは、オーナー家としての永続性にかかわる危機です。永続など不要だとする経営者がいることも事実です。私はその考えを否定するものではありませんが、長期にわたって従業員をはじめとする関係者の雇用と生活を守ることは、経営者としての社会貢献の基本です。

 

継続から生まれる経営資源としての「ファミリネス」(オーナーファミリーが持つ競争優位の源泉)は会社の財産であると同時に、社会、国家にとっても重要な資源であること、社会の公器としての会社を考えていただきたいと思います。

 

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