ファミリービジネス– category –
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システムの視点で見る新たな経営論
ファミリー(家族)も、ビジネス(企業)も、それぞれが自立したシステムと見ることができますが、ファミリービジネス研究者の多くは、ファミリービジネスとは、ファミリー、ビジネス、オーナーシップをサブシステムとした、ひとつの大きなシステム、つま... -
3円モデルをシステムと捉える
三円モデルには、立ち位置によって異なるニーズや利害を知ること以外にも重要な意味合いがあります。それは、ファミリー全体を、ファミリー、ビジネス、オーナーシップという要素を持つ、ひとつのシステムとして捉える、ということです。 ... -
ファミリー企業と非ファミリー企業がどう違うのか
3円モデルの複雑さは、ファミリー企業と非ファミリー企業とを比較するとわかりやすくなります。 非ファミリー企業であれば、関係者はオーナーシップとビジネスだけで表すことができます。そこでは株価に反映される企業価値がオーナーの最... -
3円モデルが示唆すること
三円モデルが意味するのは、それぞれの立ち位置でニーズや利害が異なるということです。 例えば、配当に関して、AやDのオーナーシップに位置する人は、できるだけ多くの配当を得たいと考えますが、Cのビジネスに位置する人にとっ... -
3円モデル(スリーサークルモデル)
ファミリービジネスの構造を示す図をご紹介します。これは、ファミリービジネスの構造を理解するための重要な概念的な枠組みであり、ファミリービジネス概論の基本的枠組みとして用います。 ファミリービジネス研究者のRenato TagiuiriとJohn Davi... -
ファミリーとビジネス 分離派?統合派?
スペイン・マドリード大学のRodrigo Basco氏とMaria Jose Perez Rodriguez氏チームのファミリービジネス研究をご紹介します。 彼らは従業員50名~500名のスペインの同族企業732社について、戦略、取締役会、人事、事業承継に関する意思決定の観点... -
同族経営の最大の強み
ファミリービジネス経営法は、ビジネスのマネジメントのみならず、それと同様の重要性を夫婦、親子のコミュニケーションや一族のルールづくりなどの、ファミリーのマネジメントに見出しています。 ビジネスとファミリーの両方を管理、発展させ、両... -
独自の、新たな、組織原則が必要
戦後民法を背景に、戦後から高度成長期にかけて生まれた同族企業は、イエをタブー視する風潮のなかで生まれ、育ってきました。イエ組織原則の余韻の残るなかで創業したものの、二代目、三代目の当主にとって、イエ型組織の原則は過去のものとなり、暗黙の... -
スチュワードシップとは
ファミリービジネスにおいて、所有者であり、経営者であるリーダーも、経営に携わらないファミリー株主も、委託された株主・経営者としての責務を全うし、次の世代に引き渡すことを目的としています。 聖書には、スチュワードシップという言葉こそ... -
永続のための「スチュワードシップ」という精神
日本のイエ型組織が、血縁を中心に置くものの、血縁を超えたファミリーが核となる「超血縁性」を持ち、代々続けていく仕組みを内包する「系譜性」を持つのに対して、欧米の一般的なファミリービジネスは血族を重視する血統主義をとっています。血統主義だ...