ファミリービジネス– category –
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ファミリーエンタープライズという視点
ファミリーとビジネスの関わり方を明確にすることは、単に事業継承に関する課題の解決にとどまらず、ファミリービジネスシステム全体のバランスをとり、ファミリーメンバーのビジネスに対する意識を高め、意思決定を効果的に行い、次世代の育成を確かなも... -
ファミリービジネスからファミリービジネスエンタープライズへ
この10年間で、欧米のファミリービジネス研究者、コンサルタントの間では、「ファミリービジネス」という言葉の代わりに「ファミリーエンタープライズ」という言葉がよく用いられるようになってきています。 この背景には、ファミリービジネス研究... -
ファミリービジネスは強い
ファミリービジネスの方が非ファミリービジネスよりも業績が良いという研究者の発見を皮切りに、この20数年で、欧米でファミリービジネスの研究が進んできました。 いくつもの調査によって、ファミリービジネスの業績の良さが確認されていますが、... -
盛んになるファミリービジネス教育
米国のFFI(Family Firm Institute)によると、2014年時点で世界には182の大学・大学院がファミリービジネスのコースを提供しており、その中の24校は学生だけでなく、社会人向けのコースも提供しているとのこと。 これは2013年までの5年間... -
家族で学ぶファミリービジネス経営論
ファミリービジネス研究は、欧米ではひと足早く進み、ファミリーたちが研究の成果をすでに実践で活かし始めています。 2011年8月22日の『ウォール・ストリート・ジャーナル』に「家族そろって学校へ通う」と題した記事があります。 「ファ... -
GHQが変えた日本のファミリービジネスの在り方
徳川期に発展、存続したイエ型組織のなかで明治以降にも存続したのは、企業としての準イエの形態でしたが、社会一般の組織原理として人々の行動様式を規定するものでもありました。 第二次大戦後の進駐軍の改革は、3つの準イエ型集団に絞って行わ... -
日本的経営の背景
産業化が発展するにつれ、財閥企業が成長し、農村の地主制が発展します。 大商人の準イエは、経営体として大規模化すると共に、親族集団と経営体とが分離し始め、主家の家計と店の経理は分離していきます。奉公人が主人の親族となる道は狭くなり、... -
明治期のファミリービジネスの組織原則
徳川時代のように大イエによって身分・家格と俸禄を世襲財産として保障されるのではなく、明治の民法が意図して作った「家」の当主は、その存続と発展に直接責任を負うことになりました。 身分資格の世襲制が無くなり、西洋的な私有財産が導入され... -
再構築された明治期の「家」
明治以降の日本はイエ型集団の解体プロセスをたどります。 廃藩置県によって大名の大イエが解体され、さらに家臣たちの小イエも解体されました。しかし、四民平等化によって、すべての国民が小規模であっても自らの小イエ組織を形成することができ... -
ウジ社会とイエ社会(2)
日本の歴史を、ウジ社会とイエ社会の2つの波動を通して見てみます。 弥生時代からウジ社会が始まり、天皇ウジを中心とするウジ連合国家が、隋、唐などの海外文化の影響を受け、大化の改新などを経てウジ社会はピークを迎えます。律令国家...