ファミリーガバナンス– category –
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なぜ日本にファミリーオフィスが定着しないのか?
シンガポールを中心に活発になっているファミリーオフィスの設立だが、勉強会の参加者から、「日本ではファミリーオフィスが少ないと聞くが、その理由は?」と尋ねられた。 文化面の理由と制度面の理由が考えられる。 <文化面:「家督」の考え方の名残>... -
ファミリーオフィス・ガバナンスの概念的基盤を考える
FFIメンバーのアジアの勉強会、Asinan Circleの定例会。 メンバーは学者、研究者、ファミリービジネスコンサルタント、プライベートバンカー、弁護士、ファミリーオフィスマネージャーなど、32名が参加。 今回のテーマは、ファミリーオフィス・ガバナンス... -
第4世代ははとこ共同所有(ファミリーダイナスティ)に
4世代目になると、更にはとこ同士の株主になります。中には互いに顔を見たこともない、話をしたことがない株主もあるほどです。共通の曽祖父を持つという関係ですが、祖父母の記憶があっても、曽祖父を記憶している人はほとんどいないでしょう。多くの場... -
家族と話すことは苦手、と感じているオーナー社長様へ
会社では強いリーダーの社長でも、家では無口、奥さんに全てを任せているが、家族内の意思疎通が苦手、と言うオーナー経営者の方は多くいらっしゃいます。 ファミリービジネスにおいては、会社での意思疎通と同様に、あるいはそれ以上に、家族・親族内の意... -
対立の管理方法
ファミリーが好んで使う対立の管理方法を理解しておくことは効果的です。最適な解決法や肯定的な関係をどの程度求めるかによって、5つの対立管理の方法があります。それは、 順応、回避、競合、妥協、協働です。 順応は、犠牲を受け入れ、主張をしない戦略... -
過去のリレーション・コンフリクトを遠ざける
リレーションシップ・コンフリクトは否応なく破壊的なものです。ですから、次世代の人たちは、過去のコンフリクトを横に置いて、健康的な関係を促進するような言動をする必要があります。 オーナーファミリーが成長して、分家や世代や人数が増えるにつれて... -
ビジネスファミリーの対立、紛争(コンフリクト)をどう扱うのか
ファミリー内の対立、紛争をどのように扱うかを “Enabling Next Generation Legacies ” Peter Jaskiewicz & Sabine B. Rau 著 から考えます。 以下、Enabling Next Generation Legacies からの引用です。 コンフリクト(対立や紛争)はどのファミリ... -
ファミリービジネスの世代を超えた発展の鍵
ファミリービジネス研究は、1980年代に欧米で本格化しました。 ファミリービジネスは、非ファミリービジネスと比べて、非財務的な目標を追及している、という発見から、ファミリービジネスの業績の良さとその理由、さらに多世代にわたる事業発展の秘密が研... -
杓子渡しとファミリーガバナンス
ビジネスファミリーとお付き合いさせていただくと、それぞれのお家のカラーに気がつきます。ファミリーが外向的か内向的か、穏やかかパワフルか、華やかなことがお好きかか地味な方か、文科系か体育会系かなどなど、資質や趣向が色の違いを出しているよう... -
お墓は負債か?資産か?
先日、大学のゼミの恩師のお墓参りを同期の仲間6人とともにしました。ちょうど五分咲きの鎌倉の桜を楽しむこともできました。 「家の墓、どうする?」といった話の出るお年頃です。自分の代で墓じまいをすることを考えている人もいれば、子供に墓守を託そ...