武井 淳

武井 淳(たけい じゅん)
ファミリービジネスコンサルタント
セブン・スプリングス株式会社 パートナー

【経歴・職歴】

  • 神奈川県横浜市生まれ。父の転勤で3~6歳をロンドンで、高校時代の3年間をニューヨークで過ごす。
  • 慶應義塾大学文学部卒業。
  • 武井一喜と結婚後、専業主婦として子育てと、同居していた祖母の介護を担った。(独立した長男、長女の母)
  • 2006年からWellSpringを立ち上げた夫のアシスタントとして、売上高10億円~3500億円、従業員数20名~8000名の、20社以上のオーナー家と接してきた。
  • 夫と共に、持続性アセスメント、ファミリーの円滑なコミュニケーションの支援、ファミリーミーティングの運営、ファミリーガバナンスの構築、家訓策定、株主間協定策定、ファミリービジョンの策定、オーナーズマニュアル策定、継続的なファミリー学習の支援、家訓に基づく企業理念の再構築と理念の浸透などを支援している。クライアントの状況がより立体的に把握できるように夫婦で関わっている。
  • ファミリー会議においては、就業していない女性のメンバーの相談にも対応、ビジネス面だけでは見落としがちな視点を声にして届けることや次世代教育の支援もしている。

【学歴

  • 私立Riverdale Country School高等部(米国ニューヨーク市内)卒業
  • 慶應義塾大学文学部卒業

【資格・所属団体】

  • 日本NLP研究所マスタープラクティショナー
  • FBAAファミリービジネスアドバイザー資格認定書保持者及び会員

【なぜファミリービジネスを支援するのか?】

ラリーマンの家庭で育った私には、とまどうことばかりの商家の「長男の嫁」の役割の中で、子育てや介護を経験しました。私が武井の祖母の介護をしていた当時は、まだ介護保険や支援の体制もなく、家にいる誰かが看る必要があり、子育てをしながらで心身ともに大変な思いをしました。現在は介護支援の制度も整ってきているので、高齢者の親を持つ男性でも、女性でも、外部の助け(介護や心理支援)を借りることを奨励していきたいと思います。

人の会社が倒産後には、これまでの人生の中で一番、精神的にも物理的にも苦しい数年を過ごしました。少しずつ傷つきが回復する中で、ファミリービジネスは、オーナー家が律して適切に運営すれば、むしろとても強く誇れる事業形態であることを知り、就業していない専業主婦の私は勉強不足だったことを痛感しました。代々こうした知見を家族間、親族間で共有して繋ぎ、時代に合わせて内面の成長をし続けることこそ、ファミリービジネスが持続可能になることを知りました。日本を支えている会社の8割以上を占めるファミリービジネスの貴重な資産や技術を存続させるために、そして社員の皆さんやファミリーの皆さんが幸せになるために、武井が支援に取り組むことを決意したことを受け、私なりに参加して、できることに取り組もうと決めました。

ライエントファミリーのメンバーとお話していると、世代間、夫婦間、きょうだい間の関係やコミュニケーションに悩んでいる方がとても多く、私は少しでも専門的な介入と支援をしたいと思いました。今回一緒に7Springsを立ち上げた臨床心理士の富士見氏、岸原氏のファミリーへの的確な対応とそれによってファミリーが良好な変化をしていく姿に何度も触れてきました。私自身もこうした心理支援をしたいと思い、還暦を前に、資格を目指して大学の心理学科に編入し卒業しました。今後もより良い支援を提供できるように学び続けたいと思います。

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