武井一喜

セブン・スプリングス株式会社 
代表取締役
ファミリービジネスコンサルタント
武井一喜(たけいかずよし)

【経歴・職歴】

  • 愛知県名古屋市生まれ。東海中学校・東海高等学校卒業。慶應義塾大学経済学部卒業後、キャラクター商品の製造販売会社サンリオで営業として3年間勤務。ニューヨークのコロンビア大学ビジネススクールでMBAを取得。マーケティングとファイナンスを専攻。
  • 家業の武井商事株式会社(寝具製造卸 年商180億円)に勤務。基幹業務システム設計導入、ライセンスブランド導入、リストラプラン策定・実施、新規事業プロジェクト「ワンズオウン」の立上げ。その間、世界青年会議所でマインドマッピングなどの海外の研修プログラムの日本への移植プロジェクトに参加、世界青年会議所 認定トレーナーとして活動。4代目社長に就任するも、1年後に倒産。会社整理の後、IT関連の起業に参加。
  • 2003年 WellSpring 設立。2006年にFFI会員となり、ファミリービジネスコンサルティングを開始。2009年-2010年 経済産業省「地域経済におけるファミリービジネスに関する研究会」委員。
  • 2012年 設立メンバーとして一般社団法人日本ファミリービジネスアドバイザー協会を設立、理事に就任し、資格認定講座の講師を担当。コンサルティング、講演、執筆活動を継続、現在に至る。
  • 2015年 米国FFI(Family Firm Institute)フェロー アジアで初めてのフェローとなる。

<コンサルティング実績>

  • 売上高10億円~3500億円、従業員数20名~8000名の、20社以上のオーナー家と事業に対するコンサルティング実績。
  • 持続性アセスメント、ファミリーの円滑なコミュニケーションの支援、ファミリーミーティングを通したファミリーガバナンス構築、家訓策定、株主間協定策定、ファミリービジョン策定、オーナーズマニュアル策定、継続的なファミリー学習の支援、家訓に基づく企業理念の再構築と理念の浸透支援など。
  • オーナー家に信頼されるアドバイザーとして、長期的に伴走するプロセス・コンサルテーションを提供。

<ファミリービジネスアドバイザー育成>

FBAAにて14期にわたり講義。「ファミリービジネスコンサルティング概論」、「コンサルティングモデル」、「診断と介入」、「ファミリーガバナンス」、「アドバイザーの倫理と役割」を担当。約250名の修了者を輩出。

<講演>

日経トップリーダーをはじめ、銀行、信用金庫、大学、新聞社、大手メーカーのディーラー会、商工会、青年会議所など、100回を超える講演実績。

<著作>

  • 「同族経営はなぜ3代で潰れるのか?」(2014年:クロスメディア・パブリッシング)
  • 共著:アトツギが知っておきたい「ほんとうの事業承継」(2021年 生産性出版)
  • 「NLPでリーダー脳力をグングン高める法」(2006年:ヴォイス)
  • 月刊誌:「経営者会報」(2006年連載)、「戦略経営者」(2009年連載)、「しんきん経営情報」、「月刊三方よし経営」、「証券アナリストジャーナル」など
  • その他、ファミリービジネス白書への寄稿など多数

【学歴】

  • 慶応義塾大学 経営学部卒業(1979)
  • Columbia University Graduate School of Business (MBA、1983)

【資格・所属団体】

【なぜファミリービジネスを支援するのか?】

古屋の商家の4代目の長男として生まれた私は、他社で勤務の後、父の会社から米国のビジネススクールに留学させてもらいました。MBA取得後に父の会社に入ると、当時のビジネススクールでは教えていなかった、同族企業の独特の課題に直面。閉塞感の中で苦悩、模索する日々が続きました。
代社長に就任するも力及ばず、その1年後に創業107年の会社を閉じることになりました。後継者としての失敗を経験し、その後の人生を模索する中で、米国FFIの存在を知り、2006年にサンフランシスコでの年次大会に参加しました。同族企業を支援する世界各国から集まったコンサルタントや研究者に出会い、自分が体験した苦悩や閉塞感は世界共通の課題であり、スリー・サークルモデルを始めとする知見があり、それ等を活かしてコンサルタントたちが業際的な活動を行っている事を知りました。
分の後継者時代の閉塞感が何だったのかが明確になり、目からうろこの体験でした。これは日本に必要な知見であり、残りの人生をこのことに使う決意を固めました。
の後、FFIのご縁で日本人の仲間と出会い、2012年にFBAA(一般社団法人・日本ファミリービジネスアドバイザー協会)を設立、その活動を通じて得た同志とセブン・スプリングス株式会社を立ち上げました。日本が長寿企業大国であり続ける、国の基盤を支えるファミリービジネスを強く、たくましく、同時にしなやかになるための支援と、そこにかかわる方たちの自己実現を応援しています。

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