セブン・スプリングス コンサルタントのブログ
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引退する社長の8つの課題:アラン・B・チネンの分析
後進に道を譲り現場を退いた社長が、その後の充実した人生を歩もうとするとき、童話や神話に出てくる年長者の物語に多くの示唆が得られます。 ユング派精神分析医のアラン・B・チネンは『成熟のための心理童話』(早川書房1996)の中で、人生の後半を価値... -
社長退任後は「自己の超越」を!~老年童話に見る課題
後進に道をゆずり退いた社長が、その後の充実した人生を歩もうとするとき、童話や神話に出てくる年長者の物語に多くの示唆が得られます。 それは、神話やおとぎ話の英雄物語のヒーローが後継者から社長へと成長する若者の人生の旅の道しるべを示唆するよう... -
ファミリービジネス社長の引退 4つの分野の葛藤
ファミリービジネスの場合、社長の引退の4つの類型(君主型、将軍型、大使型、知事型)のほかに4つの分野にわたる葛藤や緊張が複雑に絡み合うため、明確に類型にあてはめにくい要素がある、と経営学者のジェフリー・ソネンフェルドは指摘しています。4... -
社長引退の4つのパターン
経営学者のジェフリー・ソネンフェルドが、50名を超える最高経営責任者(CEO)の在籍中から引退後にかけての詳細な調査の結果、類型化した研究で4つのタイプを見出します。 君主型 長期在任の当初は会社を成長させるものの、その後、成長も権限移譲も困難... -
偉大な経営者と呼ばれる最後のテスト
事業承継計画は10年のスパンで計画したいものです。 65歳で交代するなら、55歳には計画に着手する必要があります。計画策定をスタートさせるのは現社長の責任です。まわりの人たちは誰も言い出すことはできないのです。ドラッカーが、事業承継は「偉大な経... -
現社長が引退を決意しない理由と対策②:引退後の生活の不安、ファミリーの将来への不安、個人的内面の不安
引退後の生活の不安 漠然とした不安を持つより、具体的な計画を立てることです。引退後にやりたい、会社以外の生活を計画し、その準備を始めます。これも準備が早いほど選択肢は広がります。引退後の生活に夢が持てなければ、なかなか引退を決意できるもの... -
現社長が引退を決意しない理由と対策①:会社の経営に関する不安
現社長が引退を決意しない理由のひとつとして、自分のいない会社が、はたして生き続けることができるのだろうか?という不安があります。 引退を決意するか否かにかかわらず、いずれは自分は会社からいなくなるのです。その準備に遅すぎることはありません... -
無意識の「事業承継の談合」が世代交代を遅らせる
世代交代のタイミングは遅れがちになることが多いものです。引退せずに社長を続けるという選択肢も否定はしません。実際、米国最大のケーブルテレビ会社、コムキャストの創業社長は、80代で40代の息子と会長・社長のコンビを組み、互いに尊重し合う関係を... -
社長は引退の時期を明言できるか?
世代交代に際しては、承継のスケジュールを明確にし、これを計画的に行う必要があります。この計画を策定し実施していくプロセスで、後継者や次期経営幹部が意識を変え、大きく成長していく姿をコンサルタントとして何度も見てきました。 経営者の交代には... -
事業承継の5つの分野とは
事業の承継は単にリーダーが交代するだけの話ではありません。「財的資本」の承継以上にファミリーの「人的資本」「社会関係資本」の承継には時間がかかり、影響も大きいため、中長期の計画を立てて行う必要があります。ファミリーの「人的資本」「 社会関...