セブン・スプリングス コンサルタントのブログ
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ファミリーのコミュニケーション能力
不健康なファミリービジネスの特徴のひとつに、ファミリー内でのコミュニケーション能力の低さを挙げたい。 自分が言いたいことだけ言って、相手の話を聞こうとしない、相手の本心はどこにあるのかに興味がない、言葉尻だけを捕らえて反論する、自分の正当... -
「うちはファミリービジネスだ」と誇りをもって言えるだろうか
ファミリービジネスであることを社内、社外に宣言することができれば、ファミリービジネスの強みを最大に活かすことができる。 社員は家族のように扱われ、安心と満足が得られる職場環境を作ることができる。取引先とは、親戚同士のような、息の長い、思い... -
常識を検証する:「後継者は他社で修行すべき」は正しいか?
Family Business MagazineのJoe Astrachanの記事から、もうひとつ。 「後継者は3~4年は他社で修行すべき」という常識がある。学術研究の結果から見て、これは正しいのだろうか? 実は、このことを直接支持する研究は、まだ行われていない。 しかし、関連... -
事業承継計画を作ればそれでよいのか?
Family Business MagazineのJoe Astrachanの記事から、示唆に富んだ話をひとつ。 ファミリービジネスコンサルタントは、事業承継やオーナーシップ承継の計画を立てろと指導するが、これを支持する調査研究は、まだ行われていない、とのこと。 しかし、これ... -
「分離派」から「統合派」へ
ファミリービジネス研究者で、米国の学会誌 Family Business Reviewの元編集長、Joe Astrachan は、 Family Business Magazineの20周年記念号で、ファミリービジネスに関する定説と、研究結果の違いについて、いくつかの指摘をしている。 「ファミ... -
FFI 2009 Conference レポート6 :相続対策の信託の利用 米国の課題
信託に関するセッションに参加しました。 米国では、相続に信託が使われる歴史は古いものです。ファミリービジネスの創業者などが、委託者として会社の株などを信託化し、弁護士などを受託者にしてその運用を任せます。会社の配当など、そこから上がった利... -
FFI 2009 Conference レポート5: メンバー数1800名 総会での報告
コンファレンスの中盤に、FFIの年次総会が行われます。収支報告、会員数の推移、来期の方針などが発表されます。 現在の会員数は、1800名。 うち、今回の参加者は500名です。 会員の内訳は、 ファミリービジネス・アドバイザー(税理士、弁護士、... -
FFI 2009 Conference レポート4 :大御所コンサルタント達がクライアント役を演じる
最初のセッションは、FFIの役員を務める、5名の大御所コンサルタントがクライアント役として壇上に並び、進行役や会場からの質問に答えるという形式のセッションです。 コンサルタントに言いたい事は? との問いに、 コンサルはビジネスを知らない 時々、... -
FFI 2009 Conference レポート3 :講演と50本の発表
毎年、2日目の朝のセッションからは、6つの会場で別々の発表が行われます。ちなみに、今回の2日目の朝のセッションのタイトルを並べると、 多世代ファミリーのフィランソロピー コンサルタントが知っておくべきクライアントの視点 組織かリーダーシップ... -
FFI 2009 Conference レポート2: STEP プロジェクト
現在、ボストン郊外にあるBabson大学で、STEP(Successful Transgenerational Entrepreneurship Practices)という、長寿企業の研究が進行中です。 FFI総会の中でその分科会が行われ、プロジェクトが紹介されました。 2005年に始まったプロジェクトで、...