セブン・スプリングス コンサルタントのブログ
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老害
経営者の引退の時期が遅れると、「老害」が起きることが多い。 会議での話が長くなる、昔話が多くなる、自分の誤りを認めない、などの行動が目立つようになる。 この程度ならまだ良いが、環境の変化に鈍感になり、昔の成功体験にこだわり、現在の環境に対... -
理想的な引退
若い頃から尊敬していた、ある経営者のT氏に久しぶりにお会いしました。 T氏は、私の家業の大手得意先の創業者の孫に当たる方で、私が始めて出会ったのは、彼が3代目の社長に就任し、活躍し始めた時です。 当時私は家業に入ってまもなくで、T氏が社長... -
転移の罠
新任社長が陥りやすい問題のひとつに、「転移の罠」と呼べるものがある。 従業員は、彼らが思い描く理想の姿を新社長に投影する。自分達の理想や願望、妄想といったものを投影するのだ。ちょうど子供の頃に全能の父親に抱いたような期待と感情を、新社長に... -
ファミリーとビジネスの現実を見るために
3つの点を結ぶ線の数は3本である。4つの点になると6本になる。5つの点では10本になり、6つの点では15本になる。 要素が増えるとその要素を結ぶ関係の数は要素の数以上に増えていく。 創業者が経営に必要とする要素と比べると、後継者が必要とす... -
満たされない依存心
社長を交代すると、新社長は今までには無い孤立感に悩むことが多い。特に前社長の息子や娘が新社長になると、従業員は特別な目で見て、前社長と比べることになる。 新社長は、従業員が前社長に抱いていた依存心をそのまま引き継ぐことになるのだ。 前社長... -
チームビルディングの重要性
1年ほど前に、アメリカでGibb Dyer教授のチームビルディングの研修を受けた。教授の父親はマズローらとともに、「T-グループ」という活動を、企業のリーダーの育成に応用する試みに参加した人だ。 T-グループを使ったこの活動は、各企業からトップリーダー... -
「家」とファミリービジネス
「家」という概念は欧米には無い概念だそうで、欧米の学会などでは"IE"という言葉がそのまま使われる、と聞く。 ファミリー(家族)という言葉には、「家」の持つ事業やそれにかかわる人たちの帰属先という意味合いは無いためだ。 徳川宗家第18代... -
阿波銀行で講演しました
阿波銀行が主催する、あわぎんビジネスカレッジで講演してきました。 経営者、後継者、創業一族の方、非ファミリーの役員・社員の方、税理士などのアドバイザーの方など、様々な立場の方々が参加していただきました。 家族とともに働くファミリービジネス... -
後継者のリーダーシップ
私が家業の社長に就任する2年ほど前のことだ。2週間ほど、会社を休んだことがある。会社に出る意欲を無くしてしまったためだ。 当時会社は何年も続く赤字に苦しんでいた。季節資金の借入れに対して、銀行が警戒し始めていた。 私は既存の経営資源を利用... -
ファミリービジネスの配役
以下は、ファミリービジネスの物語に登場する、典型的な人物のリストです。あなたのファミリービジネスでは、これらの役割を誰が担っているでしょうか? <<年長世代>> 創業者/家長:死に絶えようとする恐竜のような存在。触れることが難し...