セブン・スプリングス コンサルタントのブログ
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ファミリネス:ファミリービジネスの強さの源泉
サブシステムからなるひとつのシステム スリーサークルモデルは、全体であるファミリービジネスシステムを形作るサブシステムとして、ファミリー、ビジネス、オーナーシップが、それぞれが相互に長期的に影響しあうものであることを表しています。 言うま... -
ファミリービジネス:葛藤の統合
個人か全体か 個人の幸福を尊重すべきか、全体の利益を追求すべきか。ファミリーの中でも個人か、ファミリー全体かという葛藤が起きがちです。イエ制度においては、個人よりもイエ全体を優先するため、ファミリーメンバーは、個人の希望よりもファミリーメ... -
ファミリービジネス:構造的なパラドックス
構造的なパラドックス ファミリービジネスのスリーサークルモデルが示すのは、ファミリービジネスは相容れない要素が共存することで成り立つ、複雑なシステムであるということです。このシステムの中で生きる人にとって、大切なのは、パラドックスの中で生... -
ファミリービジネスの自社株式:集約か分散か
●長子単独オーナー型長子単独オーナー型の長所は、何と言ってもルールがシンプルであるという事です。誰にとってもわかりやすく、次のオーナーが誰であるかはすべての人にとって明確です。二男に生まれた者は、家業のトップではない仕事、または全く別の仕... -
分散型オーナーシップの発展段階
ファミリービジネスが継続し、4世代目になると、はとこ同士が株主になります。中には互いに顔を見たこともない、話をしたことがない株主もあるほどにまで広がります。 共通の曽祖父を持つという関係ですが、祖父母の記憶があっても、曽祖父を記憶している... -
ファミリービジネス:オーナーシップの発展段階
オーナーシップの発展のパターンは、ファミリービジネスの組織原則に直結したテーマであるため、少し詳しく見ていくことにします。 オーナーシップの発展パターンは、二つに大別することができます。毎世代、一人のオーナーに株式を集中させる、「集中オー... -
ファミリービジネスの発展段階
ビジネスには発展のサイクルがあります。(下記の表を参照)ベンチャーとして企業家精神を発揮する「創業」段階、マーケットシェアを一気に拡大させる「拡大/組織化」段階、大きなキャッシュフローが見込める「安定成長」段階、そしてビジネスは「衰退/... -
核家族からファミリーネットワークへの進化
ヤングアダルトファミリーから世代交代へと、核家族ファミリーは段階を踏んで発展していきますが、さらに世代を重ねてゆくと、ファミリーは「核家族」、「多世代家族」、「ファミリーネットワーク」へと進化していきます。 3次元発展モデルの開発者の一人... -
常に変化するファミリービジネス:三次元発展モデル
ファミリービジネスのスリーサークルモデルに時間軸を加えて見てみましょう。 三次元発展モデルが示すのは、ファミリー、ビジネス、オーナーシップのそれぞれのシステムが時間とともに変化する姿です。 ●ファミリーの発展段階 ファミリーにおいては、大き... -
スリーサークルモデル:どの場所にいても影響力がある
前回に引き続き、ファミリービジネスの基本である、スリーサークルモデルです。具体的な例をお話します。例えば、社長(G)に、姉(B)がいたとしましょう。 会社の仕事に関わっていない、株も持っていない、Bの位置にいる人です。社長の姉としては、もと...