ファミリービジネス– category –
-
配偶者のコミットメントと 業績の関係
アイオワ州立大学のVan AukenとWerbelは、配偶者のコミットメントが事業に及ぼす影響について、仮説を立てた。 1. 職業選択に対する配偶者の反対(Person-role conflict) はビジネスに対する配偶者のコミットメントに反比例する2. 起業の意思決定に配偶者... -
家を続ける極意
久しぶりに高校時代の友人に会った。彼の実家は地方の小さな都市で、室町時代から続く家だ。 地元で印刷業を営み、ロータリークラブの熱心な会員である彼は、事業を大きくしようとは全く考えていない。 「商売を大きくするには、運、実力、人柄の3つがそ... -
夫婦関係の危険信号
10年以上の結婚生活の後、離婚を経験した知人の話だ。 思い起こすと、離婚の話が出る何年か前から、その兆候と思われる現象があったという。 ・それまでは無かったのに、「言った」「聞いてない」という言い争いが多くなった、 ・それまではテレビを消し... -
CEO (Chief Emotional Officer)
ファミリービジネスにおいて、女性は目立たないが重要な役割を担ってきた。家事、育児、家計のやりくり、ファミリーの地域とのつながりのマネジメントなど、ほとんど目立たないし、それによって対価を得るものでもないため、ビジネスで活躍する男性のよう... -
日本はアメリカよりアメリカ的?
FFIで出会うアメリカのコンサルタント達の話を聞くと、良く思うことがある。 それは、今の日本のファミリーは、アメリカのファミリーよりもアメリカ的なのでは? ということである。 少なくともアメリカのファミリービジネスの創業一族では、ファミリーは... -
大阿闍梨の講演
塩沼亮潤 大阿闍梨の講演を聞きました。吉野山金峯山寺1300年の歴史で2人目となる、「大峯千日回峰行」を満行されたお坊様です。 この行は、大峯山までの往復48キロの道のりを、一日一往復、1000回行うもので、5月から9月の間と決められているた... -
老害
経営者の引退の時期が遅れると、「老害」が起きることが多い。 会議での話が長くなる、昔話が多くなる、自分の誤りを認めない、などの行動が目立つようになる。 この程度ならまだ良いが、環境の変化に鈍感になり、昔の成功体験にこだわり、現在の環境に対... -
理想的な引退
若い頃から尊敬していた、ある経営者のT氏に久しぶりにお会いしました。 T氏は、私の家業の大手得意先の創業者の孫に当たる方で、私が始めて出会ったのは、彼が3代目の社長に就任し、活躍し始めた時です。 当時私は家業に入ってまもなくで、T氏が社長... -
転移の罠
新任社長が陥りやすい問題のひとつに、「転移の罠」と呼べるものがある。 従業員は、彼らが思い描く理想の姿を新社長に投影する。自分達の理想や願望、妄想といったものを投影するのだ。ちょうど子供の頃に全能の父親に抱いたような期待と感情を、新社長に... -
ファミリーとビジネスの現実を見るために
3つの点を結ぶ線の数は3本である。4つの点になると6本になる。5つの点では10本になり、6つの点では15本になる。 要素が増えるとその要素を結ぶ関係の数は要素の数以上に増えていく。 創業者が経営に必要とする要素と比べると、後継者が必要とす...