セブン・スプリングス コンサルタントのブログ
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相続税対策だけではうまくいかない
事業承継は、ただ単に社長が交代するという単純な話ではありません。 例えば、非常に強いリーダーシップを持っている、カリスマ性の高いワンマン社長で、すべてひとりで意思決定をしてきたという場合を考えてみます。創業期、社長にすべての意思決定が集中... -
相続税対策の前にやるべきこと
世代交代や事業承継と聞くと、ほとんどのオーナー社長は、相続税対策のことを考えます。確かに、膨大な金額になる相続税に対して、どのように準備するのかということは、ファミリービジネスの存続にとって大きな問題であり、しっかりとした準備が必要にな... -
事業承継は駅伝のようなもの
事業継承は、狭義で言えば、リレー競技に例えられるように「ファミリービジネスのリーダーシップと資産を次の世代に移行すること」ですが、さらに長いスパンで考えてみましょう。 つまり、事業承継を広義でとらえると「ビジネスを、世代を超えて継続発展さ... -
事業承継をリレー競技に例えると
世代交代の時期の大きな課題のひとつに、リーダーの交代があります。これは二つの意味でリレー競争に例えることができます。 ひとつは、バトンを渡す人も渡される人も、最高のスピードで走っているときにバトンを渡さなければならないことです。先行走者が... -
次世代で会社を失う簡単な方法
どうしたら簡単に次の世代が会社を失うのか、というある雑誌の記事※をご紹介します。 遺言を書かずに死ぬ「弁護士と税務署を喜ばせよう」家族と会社の幹部には、資産承継と事業承継の考えを秘密にしておく。事業の承継を、プロセスでなく(自分の死によっ... -
遷宮と事業承継
伊勢神宮には、20年ごとにお宮を新しく造り変える「式年遷宮(しきねんせんぐう)」という慣わしがあります。 東西それぞれの同じ広さの敷地に、20年ごとに社殿を新しく造るものです。新しくなるのは建物だけでなく、社殿に納められる装束や神宝なども作り... -
バランスポイントを効果的に機能させるには
前回のブログでもお伝えしたバランスポイントは、オーナーサイドと経営マネージャーサイドの目標を統一させる仕組みです。バランスポイントは、特に以下の状況で効果的に機能します。 1. 創業者の引退など、パワーを持つ人がその役割を変える場合 2. 非同... -
オーナーズプラン:経営に対するファミリーの要望をひとつにまとめる
オーナーファミリーの意見がバラバラですと、経営側は何をしてよいのか、誰の意見を聞けば良いのか迷います。 そこで、バランスポイントモデルでのオーナーグループは経営に対する要望を「年次オーナーズプラン」としてとりまとめて取締役会に提出、一方マ... -
ファミリーとビジネス、ガバナンスのバランスポイント
ファミリーガバナンスとビジネスガバナンスの橋渡しをする部分については、それぞれのファミリービジネスで様々な取り組みが行われています。これらの取り組みをモデル化したものとして、「バランスポイントモデル※」があります。 これは、ファミリーとビ... -
社外取締役を採用して取締役会を機能化させる目的
社外取締役を採用して、取締役会を機能化させる目的として、以下のものがあります。 1.客観的な視点から経営の視野を広げる ファミリー役員と生え抜き役員だけでは視野が狭くなりがちです。社外取締役に最も期待されるのは社内にないものの見方や考え方を...