セブン・スプリングス コンサルタントのブログ
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組織原則を見直そう
日本の経済を支える、戦後生まれのファミリー企業の多くで、オーナー家が次世代に事業を引き継ぐことの難しさに直面しています。それはイエ制度のもとに発展してきた戦前に生まれたファミリー企業に比べ、戦後生まれのファミリー企業ではオーナー家が事業... -
ファミリーとビジネス 分離派?統合派?
スペイン・マドリード大学のRodrigo Basco氏とMaria Jose Perez Rodriguez氏チームのファミリービジネス研究をご紹介します。 彼らは従業員50名~500名のスペインの同族企業732社について、戦略、取締役会、人事、事業承継に関する意思決定の観点... -
同族経営の最大の強み
ファミリービジネス経営法は、ビジネスのマネジメントのみならず、それと同様の重要性を夫婦、親子のコミュニケーションや一族のルールづくりなどの、ファミリーのマネジメントに見出しています。 ビジネスとファミリーの両方を管理、発展させ、両... -
独自の、新たな、組織原則が必要
戦後民法を背景に、戦後から高度成長期にかけて生まれた同族企業は、イエをタブー視する風潮のなかで生まれ、育ってきました。イエ組織原則の余韻の残るなかで創業したものの、二代目、三代目の当主にとって、イエ型組織の原則は過去のものとなり、暗黙の... -
スチュワードシップとは
ファミリービジネスにおいて、所有者であり、経営者であるリーダーも、経営に携わらないファミリー株主も、委託された株主・経営者としての責務を全うし、次の世代に引き渡すことを目的としています。 聖書には、スチュワードシップという言葉こそ... -
永続のための「スチュワードシップ」という精神
日本のイエ型組織が、血縁を中心に置くものの、血縁を超えたファミリーが核となる「超血縁性」を持ち、代々続けていく仕組みを内包する「系譜性」を持つのに対して、欧米の一般的なファミリービジネスは血族を重視する血統主義をとっています。血統主義だ... -
ファミリーエンタープライズという視点
ファミリーとビジネスの関わり方を明確にすることは、単に事業継承に関する課題の解決にとどまらず、ファミリービジネスシステム全体のバランスをとり、ファミリーメンバーのビジネスに対する意識を高め、意思決定を効果的に行い、次世代の育成を確かなも... -
ファミリービジネスからファミリービジネスエンタープライズへ
この10年間で、欧米のファミリービジネス研究者、コンサルタントの間では、「ファミリービジネス」という言葉の代わりに「ファミリーエンタープライズ」という言葉がよく用いられるようになってきています。 この背景には、ファミリービジネス研究... -
ファミリービジネスは強い
ファミリービジネスの方が非ファミリービジネスよりも業績が良いという研究者の発見を皮切りに、この20数年で、欧米でファミリービジネスの研究が進んできました。 いくつもの調査によって、ファミリービジネスの業績の良さが確認されていますが、... -
盛んになるファミリービジネス教育
米国のFFI(Family Firm Institute)によると、2014年時点で世界には182の大学・大学院がファミリービジネスのコースを提供しており、その中の24校は学生だけでなく、社会人向けのコースも提供しているとのこと。 これは2013年までの5年間...